転スラのフェルドウェイの正体は?目的・能力と最後を徹底解説

転スラのフェルドウェイの正体は?目的・能力と最後を徹底解説

こんにちは、トレンドアニマンガ通信・2Dカルチャーガイドのトレミです。

『転生したらスライムだった件』の終盤で、世界そのものを滅ぼしかねない敵として立ちはだかるのがフェルドウェイです。

ただ、フェルドウェイは天魔大戦を率いる悪役という説明だけでは、行動の意味がつかみにくい人物でもあります。「正体は天使なのか妖魔なのか」「なぜヴェルダナーヴァを復活させたいのか」「ミカエルとはどのような関係なのか」「最後に死亡するのか」と疑問が増えていきますよね。

まず結論から言うと、フェルドウェイの正体は、ヴェルダナーヴァが生み出した始原の七天使の筆頭です。創造主を失った悲しみと、自分たちは見捨てられたという絶望から、ヴェルダナーヴァの愛した世界を破壊する道へ進みました。

この記事では、フェルドウェイを天魔大戦の組織説明だけで終わらせず、始原の七天使としての出自、ヴェルダナーヴァへの感情、ミカエルとの協力関係、圧倒的な能力、原作小説で迎えた最後まで人物軸で整理します。

  • フェルドウェイの正体と始原の七天使としての出自
  • ヴェルダナーヴァ復活を目指した本当の目的
  • 正義之王ミカエルの能力と二人の関係
  • フェルドウェイの死亡説と原作での最後

ネタバレ注意

この記事では、アニメ未放送部分を含む原作小説第23巻までの重大なネタバレを扱います。フェルドウェイの目的、リムルとの最終局面、死亡説の答えまで触れるため、アニメで初めて知りたい方は閲覧範囲に注意してください。

原作小説第23巻は、出版社から本編完結巻として案内されています。本記事も書籍版第23巻までを基準に整理しています。

目次

フェルドウェイの正体

フェルドウェイを理解するうえで最初に押さえたいのは、最初から妖魔王として生まれたわけではないという点です。

もともとは世界の創造に深く関わった神聖な大天使であり、ヴェルダナーヴァから重要な役割を任されていました。現在の姿だけを見るのではなく、創造された目的と失われた役割を追うことで、破滅へ向かった理由が見えてきます。

始原の七天使の筆頭

創造主ヴェルダナーヴァが生み出した始原の七天使の筆頭フェルドウェイを示す図

フェルドウェイは、星王竜ヴェルダナーヴァが光の大精霊から生み出した始原の七天使の一柱です。その中でも最初に創造された存在であり、七天使をまとめる筆頭の立場にいました。

始原の七天使には、フェルドウェイのほかにザラリオ、オベーラ、コルヌらがいます。悪魔族の起源に近い「原初の悪魔」と対になるような存在ですが、全員が同じ考えを持っているわけではありません。

フェルドウェイへ与えられた役割は、ヴェルダナーヴァが創造した世界と人類を守り、外部から迫る脅威を監視することでした。かつてのフェルドウェイは、世界の破壊者ではなく、創造主の意思を実行する忠実な守護者だったのです。

なお、始原の天使と対をなす原初の悪魔については、転スラの原初の悪魔7人の一覧で色名、現在の名前、所属関係を整理しています。

漫画版や関連作品を読み直したい方は、コミックシーモアの『転生したらスライムだった件』作品ページで、現在の配信巻や無料試し読みの対象を確認できます。

配信巻、価格、無料範囲、クーポンの内容は時期によって変わります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。購入に関する最終的な判断は利用条件を読み、不明点がある場合は各サービスの専門窓口へご相談ください。

ヴェルダナーヴァの模倣体

フェルドウェイの肉体には、ほかの天使とは異なる特別な秘密があります。

その身体は、ヴェルダナーヴァが人間の姿を取った際の人型形態をもとに、ほぼ完全な模倣として作られました。顔立ちや体格は創造主に近く、フェルドウェイ自身が「神の似姿」と呼べる器を与えられていたのです。

大きな違いとして語られるのは髪の色です。ヴェルダナーヴァが黒髪であったのに対し、フェルドウェイは白や銀に近い髪を持ち、真の姿では二本の角も現れます。

この設定は、見た目が似ているというだけではありません。フェルドウェイにとって、自分の存在価値はヴェルダナーヴァの命令を実行することと強く結び付いていました。

創造主の姿を模して生まれながら、その創造主から新たな言葉を与えられなくなる。フェルドウェイが抱えた喪失は、主君を失った部下という範囲を超え、自分が何者なのか分からなくなるほどの存在意義の崩壊だったと考えられます。

◆トレミのワンポイント解説

フェルドウェイはヴェルダナーヴァに似ているから特別なのではありません。「神に似せて作られたのに、神の代わりにはなれない」という矛盾が、彼の苦しさを深めています。ここに注目すると、破壊へ進む姿も単純な悪意だけでは説明できなくなりますよ。

真なる竜ではない理由

フェルドウェイの肉体はヴェルダナーヴァの模倣体だが竜因子を持たず真なる竜ではないことを比較した図

ヴェルダナーヴァの姿を模した肉体を持つため、フェルドウェイも真なる竜や竜種に近い存在ではないかと混同されることがあります。

しかし、結論としてフェルドウェイは真なる竜ではありません。最大の理由は、竜種としての本質を決める「竜因子」を持っていないためです。

フェルドウェイの真の肉体は非常に頑丈で、潜在的なエネルギーも真なる竜に匹敵するほどです。それでも、肉体の性能が高いことと、世界法則に近い竜種として生まれていることは同じではありません。

真なる竜は、肉体が破壊されても魂と竜因子を核として復活する不滅に近い存在です。フェルドウェイにはその竜因子がないため、ヴェルドラ、ヴェルグリンド、ヴェルザードと同じ分類には入りません。

フェルドウェイの正体を簡単に整理

始原の七天使の筆頭であり、ヴェルダナーヴァを模した高性能な肉体を持っています。ただし、竜因子を持たないため真なる竜ではなく、本質は天使から妖魔族へ変質した精神生命体です。

フェルドウェイの目的

フェルドウェイの目的は、単純な世界征服でも、自分が新たな神になることでもありません。

すべての出発点にあるのは、消滅したヴェルダナーヴァを復活させたいという願いです。しかし、その願いは数千年にわたる沈黙の中でゆがみ、世界を破壊してでも主を取り戻すという危険な計画へ変わっていきました。

主の復活を願った背景

フェルドウェイは、ヴェルダナーヴァが人間の手によって命を落としたあとも、すぐに絶望したわけではありません。

竜種は本来、肉体を失っても時間が経てば復活する存在です。そのためフェルドウェイは、ヴェルダナーヴァもやがて自然に戻ってくると信じて待ち続けました。

ところが、数百年、数千年と時間が流れても、創造主が復活する気配はありません。新しい命令も、残された天使たちへ向けた言葉も届きませんでした。

フェルドウェイの中には、「なぜ主は戻ってこないのか」という疑問とともに、「自分たちは見捨てられたのではないか」という恐れが広がっていきます。

ヴェルダナーヴァへの忠誠心が強かったからこそ、沈黙を受け入れることができませんでした。主が自ら復活しないのであれば、必要な力を集め、強制的にでも復活させる。その結論がフェルドウェイの目的になります。

世界破壊へ傾いた理由

フェルドウェイの悲しみは、やがてヴェルダナーヴァが愛した人類への憎しみに変わります。

フェルドウェイの視点では、人類は創造主から自由や可能性を与えられながら、その創造主を死へ追いやった存在です。そしてヴェルダナーヴァは、人間を愛した結果として力を失い、戻ってこなくなりました。

そこでフェルドウェイは、「ヴェルダナーヴァが愛した世界に価値などない」「世界を壊せば、主も無視できずに復活するはずだ」と考えるようになります。

世界を滅ぼしたいからヴェルダナーヴァを利用したのではなく、ヴェルダナーヴァを取り戻すために世界を滅ぼそうとした。ここが、フェルドウェイの目的を理解するうえで重要な違いです。

もちろん、どれほど深い悲しみがあっても、無関係な人々や国を犠牲にする行動は正当化できません。ただ、フェルドウェイを快楽だけで破壊を行う悪役と捉えると、人物像の核心を見落としてしまいます。

世界の均衡を守る立場だったギィとの違いも興味深いポイントです。ヴェルダナーヴァから役割を与えられたギィについては、ギィ・クリムゾンの正体と調停者の役割で詳しく整理しています。

七つの美徳と竜因子

七つの美徳と三つの竜因子を集めてヴェルダナーヴァの復活を目指したフェルドウェイの計画図

ヴェルダナーヴァを復活させるため、フェルドウェイとミカエルは大きく二つの力を集めようとしました。

一つは、ヴェルダナーヴァに由来する天使系究極能力「七つの美徳」です。代表的な能力には、智慧之王ラファエル、正義之王ミカエル、忍耐之王ガブリエル、誓約之王ウリエル、希望之王サリエル、救恤之王ラグエル、純潔之王メタトロンがあります。

もう一つが、ヴェルドラ、ヴェルグリンド、ヴェルザードの持つ三つの竜因子です。天使系能力と竜因子を一か所へ集めれば、ヴェルダナーヴァを構成していた力へ近づけると考えたのです。

この計画のため、ミカエルとフェルドウェイは天使系能力の所有者を支配し、竜種を取り込もうとします。レオンが持つ純潔之王メタトロンも狙われ、ヴェルザードは忍耐之王ガブリエルを通して支配の対象になりました。

天使系、大罪系、究極能力の違いが分かりにくい場合は、転スラのスキル一覧と究極能力の仕組みを先に確認すると整理しやすいですよ。

七つの美徳を集める意味

単に強い能力を七つ集めたかったわけではありません。ヴェルダナーヴァが生み出し、管理していた力を再統合することで、創造主の復活へ近づこうとした計画です。

妖魔王へ変質した経緯

フェルドウェイは、始原の七天使として生まれながら、最終的には妖魔族を束ねる妖魔王へ変質します。

その変化には、イヴァラージェを監視するために派遣された異界の環境と、ヴェルダナーヴァを失った精神的な空白の両方が関係しています。

異界での監視任務

ヴェルダナーヴァは、知性を持たない危険な存在である滅界竜イヴァラージェを警戒し、フェルドウェイたちへ監視を命じました。

フェルドウェイはザラリオ、オベーラ、コルヌらを率いて異界へ渡り、イヴァラージェと、その周囲に生まれた蟲魔族などの脅威を抑え続けます。

任務は短期間で終わるものではありませんでした。物質世界から遠く離れた異界で、創造主から新しい指示が届かないまま、終わりの見えない戦いを続けることになります。

その間にヴェルダナーヴァは死亡し、フェルドウェイたちは帰るべき主を失いました。さらに物質世界へ戻ろうとした際には、冥界の門を守っていた原初の黒ノワール、のちのディアブロと衝突しています。

フェルドウェイにとってディアブロは、帰還を妨げた存在であり、長い因縁を持つ相手になりました。この関係が、天魔大戦終盤の対決にもつながっていきます。

妖魔族へ堕天した理由

異界には、イヴァラージェから漏れ出す濃密で異質な妖気が満ちています。

フェルドウェイたちは、その環境へ長期間身を置き続けたことで、神聖な天使としての性質を保てなくなりました。身体と魂の性質が変化し、始原の天使から妖魔族へと堕天します。

この変化は、善良だった天使が悪の心に染まったという単純な話ではありません。周囲のエネルギーへ適応した結果、存在そのものが別の種族へ変わったと考えるほうが分かりやすいです。

フェルドウェイは妖魔族の頂点に立つ妖魔王となり、数多くの妖魔族や天使軍を支配する立場へ進みます。ただし、その中心に残り続けたのは、始原の天使だった頃から変わらないヴェルダナーヴァへの忠誠でした。

肉体は妖魔へ変わり、目的は破壊へゆがんでも、「創造主のために行動する」という自己認識だけは捨てられなかったのです。

フェルドウェイの能力

フェルドウェイは、天魔大戦の敵陣営を指揮するだけの人物ではありません。真の肉体と融合したあとの存在値は1億を超える規模に達し、竜種や最上位の魔王と比較されるほどの潜在能力を持ちます。

さらに、ヴェルダナーヴァから与えられた神話級の宝剣「アーク」、天使系能力への支配、停止世界への対応、次元を越える転移など、攻撃、防御、支配、移動のすべてが高い水準にあります。

正義之王ミカエル

フェルドウェイの戦力を大きく引き上げたのが、神智核ミカエルと共有した究極能力正義之王ミカエルです。

正義之王ミカエルの中心となる権能が「天使長の支配」です。天使系の究極能力を持つ者へ干渉し、その精神や魂を支配下へ置くことができます。

フェルドウェイはこの力により、純潔之王メタトロンを持つレオン、希望之王サリエルを宿していたクロエ、忍耐之王ガブリエルを持つヴェルザードなどへ干渉しました。

支配された人物は、意志が弱いから従ったわけではありません。能力そのものに用意された支配経路を利用されるため、本人の精神力だけで完全に防ぐのが難しい仕組みです。

レオンが支配された経緯や天使系能力との関係については、転スラのレオンの目的と最後でも解説しています。

王宮城塞と時空超激震覇

フェルドウェイの防御を象徴する権能が、王宮城塞(キャッスルガード)です。

王宮城塞は、自分へ忠誠を誓う配下の信仰やエネルギーを利用し、あらゆる攻撃を防ぐ絶対防御を展開します。数万を超える妖魔族や天使軍を従えるフェルドウェイにとって、非常に相性のよい能力でした。

ただし、王宮城塞を維持している間は攻撃へ移りにくく、忠誠を向ける配下の存在も重要になります。防御そのものは強固でも、戦況全体を見れば完全に弱点がないわけではありません。

そして、フェルドウェイがリムルを戦線から排除した大技が、時空超激震覇(クロノサルテーション)です。

これは相手を単純に遠くへ吹き飛ばす技ではありません。対象を時間と空間の終点に近い「時空の果て」へ強制的に追放する究極の時空魔法です。

フェルドウェイは王宮城塞でリムルの攻撃を防ぎ、わずかな隙を突いてクロノサルテーションを直撃させました。リムルを倒したのではなく、帰還が困難な場所へ送り込むことで戦場から消したのです。

能力・装備 主な特徴
正義之王ミカエル 天使系能力の所有者を支配する
王宮城塞 配下の忠誠を利用する絶対防御
時空超激震覇 対象を時空の果てへ追放する
停止世界への対応 時間停止中も認識し行動できる
宝剣アーク ヴェルダナーヴァから授かった神話級武器

借り物の剣技という弱点

王宮城塞や時空超激震覇などの強さと模倣した剣技や精神的な脆さを比較した図

圧倒的な存在値と能力を持つフェルドウェイですが、戦闘者として完全無欠ではありません。

フェルドウェイが使う高度な剣術は、始まりの勇者ルドラの技術を解析し、模倣したものです。技の形や威力は再現できても、ルドラが長い鍛錬と実戦で身につけた感覚まで同じになるわけではありません。

その差は、ルドラ本人に近い状態のマサユキと剣を交えた際に表れます。フェルドウェイは高性能な肉体と能力を持ちながら、技術の本質では模倣元に及びませんでした。

ディアブロも、フェルドウェイが力や能力へ頼りすぎている点を見抜いています。原初の悪魔たちは、長い年月を戦いの中で生き、相手の意図や感情まで読みながら対応してきました。

一方のフェルドウェイは、ヴェルダナーヴァから与えられた優秀な肉体と、ミカエルから得た強大な権能を持ちます。そのため、自分より弱い相手を圧倒する場面では隙がありません。

しかし、能力を封じられ、予想外の挑発を受け、自分の判断だけで戦況を立て直さなければならない場面では、精神面の弱さが表れます。

存在値だけでは強さを決められません

フェルドウェイはエネルギー量では最上位ですが、戦闘経験、技術、能力の相性、精神状態によって勝敗は変わります。存在値1億超という数値だけを見て、すべての人物へ必ず勝てると判断しないことが大切です。

ミカエルとの関係

フェルドウェイとミカエルは、目的が一致しただけの一時的な協力者ではありません。

どちらもヴェルダナーヴァを絶対的な主として求めながら、その主から長く答えを得られなかった存在です。二人を結び付けたのは、世界征服の野心よりも、創造主を失った空虚さでした。

喪失を共有した同盟

主の復活を望むフェルドウェイと手放された能力意思ミカエルが喪失を共有した同盟関係を示す図

ミカエルの起源は、ヴェルダナーヴァが勇者ルドラへ与えた究極能力「正義之王ミカエル」です。

ルドラが転生を繰り返し、精神と魂を摩耗させていく中で、能力に宿る意思が次第に強くなります。その意思へ「ミカエル」という名を与えたのがフェルドウェイでした。

名付けを受けた能力の意思は、独立した自我を持つ神智核へ進化します。ミカエルはルドラの肉体と権力を利用しながら、ヴェルダナーヴァの復活を目指しました。

フェルドウェイにとってミカエルは、自分の苦しみを理解できる唯一の存在です。ミカエルもまた、所有者であったヴェルダナーヴァから手放され、ルドラの中で長く使われ続けました。

「自分たちは主から見捨てられたのかもしれない」という不安と、「それでも主を取り戻したい」という執着を共有したことで、二人は強く結び付きます。

フェルドウェイがミカエルの計画へ協力したのは、支配されたからではありません。自分の意思で、ミカエルを理解者であり友として受け入れました。

◆トレミのワンポイント解説

フェルドウェイとミカエルは、悪役同士だから手を組んだわけではありません。二人とも「主を失ったあと、どう生きればよいか分からない」という同じ穴を抱えていました。目的以上に、孤独を共有できたことが同盟の土台だったのかなと思います。

ミカエル消滅後の覚醒

ミカエルは、竜因子や天使系能力を集めながらリムルたちと対立しますが、最終的にはリムルによって取り込まれ、独立した存在として消滅します。

フェルドウェイは、ミカエルの消滅後、その力と権能を引き継ぎました。さらに異界へ保管していた真の肉体と融合し、妖魔王としての完全な状態へ到達します。

戦力だけを見れば、フェルドウェイは以前よりはるかに強くなりました。存在値は1億を超え、正義之王の支配力、王宮城塞、時空魔法、宝剣アークを同時に扱える最大級の敵になります。

しかし精神面では、唯一の理解者を失ったことで、より不安定になりました。

ミカエルがいた頃は、二人でヴェルダナーヴァ復活という目標を確認し合えました。ミカエルの消滅後は、フェルドウェイ一人が目的と憎悪を抱え込みます。

その結果、世界を壊すこと自体が目的に近づき、ミリムの暴走を利用して各地を滅ぼそうとするなど、計画はさらに過激になっていきました。

フェルドウェイの最後

「転スラ フェルドウェイ 死亡」と検索されることがありますが、書籍版第23巻までを基準にすると、フェルドウェイは死亡して物語から退場するわけではありません。

ただし、最後まで無傷で目的を貫いたわけでもありません。ディアブロに自尊心を打ち砕かれ、リムルの力を前に自分の信仰と生き方そのものを見直すことになります。

ディアブロとの敗北

ディアブロが心理戦によってフェルドウェイの絶対者としての自信を崩壊させた理由

リムルが時空の果てへ追放されたあと、フェルドウェイは暴走状態のミリムを操り、魔導王朝サリオンを含む世界各地を破壊しようとします。

原作小説第22巻の公式紹介でも、リムル不在の中で、フェルドウェイがミリムを操っている状況が世界の危機として示されています。

その前に立ちはだかったのが、かつて冥界の門でフェルドウェイを止めたディアブロです。

ディアブロは、リムルから託された虚無崩壊のエネルギーを利用しながら、情報粒子への干渉によってフェルドウェイの能力を妨害します。

この戦いで重要なのは、フェルドウェイが単純な火力差だけで敗れたわけではないことです。

ディアブロは、フェルドウェイが借り物の能力と模倣した技術へ依存している点を見抜き、言葉でも徹底的に揺さぶりました。自分をヴェルダナーヴァの代行者に近い絶対者だと考えていたフェルドウェイにとって、見下され、遊ばれるように戦われることは大きな屈辱です。

最終的にフェルドウェイの肉体は虚無の力で破壊されます。消滅は免れたものの、再生しながら異界の天星宮へ撤退せざるを得ませんでした。

ディアブロの正体、能力、フェルドウェイとの戦いにつながる戦闘技術については、転スラのディアブロの正体と強さもあわせてご覧ください。

死亡せず改心した結末

フェルドウェイが死亡せずヴェルダナーヴァへの執着から解放され過去の罪と向き合う結末

天星宮へ戻ったフェルドウェイは、ヴェルダナーヴァ復活計画の前提が崩れていることを知ります。

大切に保管されていたヴェルダナーヴァの遺体や真竜核は失われ、イヴァラージェはルシアの核やヴェルダナーヴァの残滓を取り込んで、より危険なルヴェルジェへ変貌していました。

主を復活させるために世界を壊そうとしていたはずが、その行動の末に、ヴェルダナーヴァの残した世界も、守りたかった痕跡も失われようとしていたのです。

そこへ、時空の果てから帰還したリムルが現れます。

リムルはシエルの補助と竜種たちの力を結集し、フェルドウェイでは止められなかったルヴェルジェを討ち倒しました。

フェルドウェイは、リムルの戦いを目の当たりにしたことで、自分が求め続けていた「世界を守り、導ける絶対的な存在」を初めて認めます。

フェルドウェイは死亡しません。リムルに倒されて処刑されるのではなく、ヴェルダナーヴァへの妄執と世界への憎悪から解放され、始原の七天使の筆頭だった頃の冷静さを取り戻します。

フェルドウェイの最後は、罪が消えて無条件に許されるという意味ではありません。自分の行動が世界をどこまで追い詰めたのかを理解し、これからの生き方で償っていく結末です。

リムルへの忠誠と救済

改心したフェルドウェイは、自分を救い、世界の危機を終わらせたリムルへ強い忠誠を誓います。

その変化は非常に大きく、ヴェルダナーヴァの復活だけを求めていた狂信者から、ディアブロにも負けないほどの熱量でリムルを信奉する人物へ変わりました。

一見すると、信仰の対象がヴェルダナーヴァからリムルへ変わっただけにも見えます。

ただ、リムルはフェルドウェイへ盲目的な破壊を命じる主ではありません。異なる種族や過去を持つ者を受け入れ、それぞれへ新しい役割を与えます。

フェルドウェイは、自分の存在意義をヴェルダナーヴァからの命令だけに求めていました。リムルとの出会いによって、過去の役割へ戻るのではなく、新しい世界の中で自分の意思により役割を選べるようになります。

あなたはフェルドウェイの結末を、罰が軽いと感じるでしょうか。それとも、消滅よりも長く重い償いが始まったと感じるでしょうか。

転スラらしいのは、敵を倒して終わるのではなく、その力や心まで新しい世界へ組み込んでいく点です。フェルドウェイの救済は、敵対者すら受け入れるリムルの器を示す結末でもあります。

フェルドウェイへ至るまでの東の帝国編、天魔大戦、原作巻数の流れを整理したい方は、転スラの編一覧と原作時系列も参考にしてください。

アニメでリムル、ディアブロ、ミリム、ヴェルザードにつながる物語を見直したい方は、DMM TVで転スラシリーズの配信状況を確認できます。

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フェルドウェイのよくある質問

Q1. フェルドウェイの正体は何ですか?

A. フェルドウェイの正体は、ヴェルダナーヴァが光の大精霊から生み出した始原の七天使の筆頭です。異界でイヴァラージェを監視するうちに性質が変化し、天使から妖魔族へ堕天して妖魔王となりました。

Q2. フェルドウェイの目的は何ですか?

A. 最大の目的は、消滅した創造主ヴェルダナーヴァを復活させることです。そのために七つの美徳に属する天使系究極能力と、ヴェルドラ、ヴェルグリンド、ヴェルザードの竜因子を集めようとしました。最終的には世界を破壊し、強制的に主を復活させようとするほど目的がゆがみます。

Q3. フェルドウェイとミカエルはどのような関係ですか?

A. 二人はヴェルダナーヴァ復活という目的を共有した協力者であり、互いの喪失を理解できる友でもありました。正義之王に宿った意思へフェルドウェイがミカエルと名付けたことで、独立した神智核へ進化しています。

Q4. フェルドウェイは最後に死亡しますか?

A. 書籍版第23巻までを基準にすると、フェルドウェイは死亡しません。リムルがルヴェルジェを討つ姿を見たことで妄執から解放され、自らの行動を反省してリムルへ忠誠を誓います。

Q5. フェルドウェイは真なる竜ですか?

A. 真なる竜ではありません。ヴェルダナーヴァを模した非常に高性能な肉体を持っていますが、竜種の本質となる竜因子を持たないためです。種族としては始原の天使から変質した妖魔族に分類されます。

転スラのフェルドウェイまとめ

リムルが敵対者だったフェルドウェイを受け入れ新たな役割を与えた救済の結末

フェルドウェイは、天魔大戦を起こした強大な敵である一方、創造主を失った被造物の悲しさを体現する人物です。

  • 正体はヴェルダナーヴァが生み出した始原の七天使の筆頭
  • ヴェルダナーヴァの人型形態を模した肉体を持つ
  • 竜因子を持たないため真なる竜ではない
  • 異界でイヴァラージェを監視するうちに妖魔族へ変質した
  • 目的は七つの美徳と三つの竜因子を集めて主を復活させること
  • ミカエルとは喪失と忠誠を共有した協力者であり友
  • 王宮城塞や時空超激震覇など強力な能力を持つ
  • 圧倒的な力に対して戦闘経験と精神面には弱点がある
  • ディアブロとの戦いで肉体と自尊心を打ち砕かれた
  • 最後は死亡せず改心しリムルへ忠誠を誓う

フェルドウェイの行動は許されるものではありません。しかし、最初から世界を憎んでいたのではなく、ヴェルダナーヴァを愛し、待ち続けた末に絶望したことが破壊への出発点でした。

始原の七天使として世界を守っていた過去、ミカエルと共有した孤独、ディアブロに暴かれた弱さ、リムルによって与えられた新しい帰属先まで追うと、単純なラスボスではない人物像が見えてきます。

フェルドウェイの最後は、死亡による断罪ではなく、生きて過去の罪と向き合う救済です。

ヴェルダナーヴァの命令だけを存在意義としていた天使が、自分を受け入れたリムルのもとで新しい役割を見つける。その結末は、敵対者さえ排除せず、新たな世界の一員へ変えていく『転スラ』らしさを象徴しているのかなと思います。

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