黄泉のツガイの御陵は何者?天と地の能力と黒幕説を考察

黄泉のツガイの御陵は何者?天と地の能力と黒幕説を考察

こんにちは、トレンドアニマンガ通信・2Dカルチャーガイドのトレミです。

『黄泉のツガイ』を読み進めていると、西ノ村をまとめる御陵について「中華料理店の店主なのに、なぜこれほど強いの?」「ツガイの天と地はどのような能力?」「御陵が物語の黒幕なの?」と気になってきますよね。

御陵は、圧倒的な攻撃範囲を持つツガイを使役するだけの敵ではありません。相手の戦力や性格を短時間で見抜き、目的のためなら拠点や仲間さえ盤面の一部として扱う、冷静な指導者です。

まず結論から言うと、御陵は西ノ村を率い、ユルとアサの「封」と「解」を狙う重要人物です。現時点では黒幕候補として有力ですが、物語全体のラスボスと断定できる段階ではありません。

この記事では、御陵について作中で明らかになった事実と、今後の展開に関する考察を分けながら整理します。

  • 御陵の正体と西ノ村での立場
  • ツガイ「天と地」の能力と弱点
  • 影森ゴンゾウやヒカルとの戦い
  • 御陵が黒幕と考えられる理由

ネタバレ注意

この記事には、『黄泉のツガイ』単行本第13巻付近までに描かれた御陵、西ノ村、影森家の戦いに関する重大なネタバレが含まれます。ゴンゾウの結末や西ノ村の計画を知りたくない人は、読む範囲にご注意ください。

御陵が関わる場面は、それ以前に張られた伏線や人物関係を知っているほど理解しやすくなります。原作を最初から読み返したい人は、コミックシーモアの『黄泉のツガイ』配信ページで、配信巻数や無料試し読みの範囲を確認してみてください。

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目次

御陵の正体を先に整理

御陵の正体をひと言で表すなら、現代社会に溶け込みながら西ノ村を動かす指導者です。

御陵という人物を理解するときは、「強力なツガイを持つ敵」と「村の目的を実現する作戦指揮者」という二つの立場を分けて見る必要があります。

『黄泉のツガイ』は、所属している組織だけで人物の善悪を判断できない作品です。東村、影森家、西ノ村の関係が混ざってしまった人は、先に黄泉のツガイの登場人物一覧と勢力図を確認すると、御陵の立ち位置をつかみやすくなります。

西ノ村を率いる指導者

御陵は、西ノ村に属する人物たちをまとめ、作戦を指示する中心人物です。

西ノ村は、約400年前の戦乱で敗れ、焼かれたと伝えられてきた村です。その後、村の跡地はダム湖の下へ沈んだとされていますが、西ノ村の人々や組織そのものが完全に消滅したわけではありません。

水面下で生き残った西ノ村の関係者たちは、失われた村を取り戻すために動いています。その中心で、戦力、情報、人員をまとめているのが御陵です。

御陵の配下には、強力なツガイ使いだけでなく、考え方や戦い方が大きく異なる人物が集まっています。

空間を斬る刀のツガイ「マガツヒ」を扱う与謝野イワン、攻撃を受け止めて返す性質を持つツガイを使う醍醐、爆発を利用する椥辻、死体を処理して新たなツガイを生み出す峰山アンナなど、簡単には制御できない者ばかりです。

それでも組織として行動できている点から、御陵には単純な腕力だけではない統率力があるとわかります。

御陵の立場を整理

御陵は西ノ村の戦闘員の一人ではなく、村の解放という目的に向けて人員と作戦を動かす指導者です。自身も最前線で戦えるため、指揮官と最大戦力を兼ねている点が大きな脅威になっています。

御陵が部下からどのように評価されているのか、本人が西ノ村の血筋をどのように受け継いだのかなど、個人的な過去には明かされていない部分も残っています。

そのため、「西ノ村の代表者であること」は事実として整理できますが、「西ノ村で最も地位が高い人物なのか」「さらに上位の存在がいるのか」までは、今後の情報を待つ必要があります。

中華料理店主という表の顔

中華料理店「西家」の店主としての表の顔と、西ノ村を率いる冷酷な指導者としての裏の顔を比較した図

御陵は下界で、中華料理店「西家」の店主として生活しています。

普段の姿だけを見れば、愛想よく客を迎える町の料理店主です。西ノ村の武装集団を率い、影森家へ攻撃を仕掛ける人物には見えません。

この表の顔は、単なる変装ではありません。店を営業し、人間関係を作り、現代社会の仕組みを利用しながら、長期間にわたって正体を隠していたことを意味します。

東村が現代社会から距離を置いて古い暮らしを維持しているのに対し、御陵は現代社会の中へ入り込む道を選びました。

ここは、西ノ村が単なる昔の村の生き残りではないとわかるポイントです。御陵たちは、携帯電話、店舗、交通手段、現代の情報網を理解したうえで、ツガイの力と組み合わせています。

また、「西家」は食事を提供する店であると同時に、西ノ村の関係者が集まり、情報を交換し、人を匿う拠点としても機能していました。

影森家から離反した黒谷アキオが身を寄せていたことからも、御陵が敵対勢力の内部事情を得るために店を利用していたと考えられます。

御陵という名前について

西ノ村の人物には、京都の地名や地下鉄東西線の駅名を思わせる名前が多く見られます。御陵、椥辻、醍醐、小野などの名前が同じ地域へつながる点は、西ノ村のまとまりを感じさせる要素です。ただし、名前の由来だけで作中の所在地や出身地を断定することはできません。

温和な店主と冷酷な指導者。この差が大きいからこそ、御陵はどこまで本心を見せているのかわからない不気味さを持っています。

御陵のツガイ「天と地」

御陵の強さを支えているのが、ツガイの「天と地」です。

名前のとおり、天は上空、地は地中という正反対の位置から攻撃します。相手は一方向だけを警戒できず、頭上と足元の両方へ対応しなければなりません。

さらに厄介なのは、天と地の本体が攻撃対象から大きく離れている点です。通常のツガイ戦で使われる「ツガイ本体を攻撃する」「主とツガイを引き離す」という対策が取りにくくなっています。

ツガイの基本的な契約や、ほかの主との能力差を確認したい人は、黄泉のツガイのツガイ能力一覧も参考にしてください。

ツガイ 主な位置 攻撃方法 対処しにくい理由
はるか上空 上空から光線を放つ 地上から本体へ届きにくい
地中深く 地面を隆起させて破壊する 姿と攻撃地点を把握しにくい

天の遠距離攻撃

「天」は、標的から大きく離れた上空に位置し、地上へ向けて強力な光線を放ちます。

御陵本人が標的の近くに立っていなくても攻撃できるため、敵から見ると、どこから狙われているのかわかりにくい能力です。

一般的な遠距離攻撃であれば、弾道、射手の位置、攻撃の準備動作などから対処できます。しかし天は、通常の視界では確認しにくい高度から攻撃するため、発射前に本体を見つけて止めることが困難です。

光線には、標的を直接貫く攻撃だけでなく、建物や周囲の地形をまとめて壊す危険もあります。

御陵が敵の正確な位置を把握できれば、安全な場所から繰り返し攻撃できるわけです。

先代の田寺家当主であるロウエイも、西ノ村を調査した際に天と地の攻撃を受け、顔の半分に大きな傷を負いました。

経験豊富なロウエイでさえ完全には防げなかったことから、初見で天の攻撃へ対応する難しさがわかります。

ただし、天の攻撃が完全に避けられないわけではありません。

攻撃地点を予測して移動する、遮蔽物を作る、御陵の視界や情報共有を妨害するなど、攻撃そのものではなく狙いを定める仕組みを崩せれば、回避できる可能性があります。

天の射程は断定できない

天がどの高さに存在し、どこまで離れた場所を狙えるのか、正確な数値は示されていません。「成層圏にいる」「どこからでも攻撃できる」といった表現は、作中で確認できる範囲を超えて断定しないほうがよいでしょう。

地の地中攻撃

上空から光線を放つ「天」と地中から地面を隆起・破壊する「地」が同時攻撃する仕組み

「地」は地中に潜み、標的の足元から地面を大きく隆起させます。

地面が突然めくれ上がるため、立っている場所そのものが攻撃手段へ変わります。壁や盾で正面を守っていても、足元からの攻撃には対応しにくいですよね。

地の能力は、相手を直接殴るだけではありません。

地面を割る、建物の基礎を崩す、逃げ道を塞ぐ、足場を不安定にするといった使い方ができるため、戦場全体を御陵に有利な形へ変えられます。

上空から天の光線が降り注ぐ状況で、地が足元を崩せば、相手は止まって防御することも、落ち着いて逃げることも難しくなります。

天と地の本当の強みは、二体の攻撃を同時に受けることで安全な方向がなくなることです。

空へ逃げれば天に狙われ、地上にとどまれば地に足場を壊されます。地下へ逃げる方法も、地の存在を考えると安全とは言えません。

一方で、地は地中に存在するため、地上の状況をどのように把握しているのかという疑問が残ります。

御陵が標的の位置を伝えているのか、天と地が感覚を共有しているのか、地自身が地上の振動を感じ取っているのかは、すべて明らかになっていません。

この情報共有の仕組みが判明すれば、天と地を攻略する手がかりになるかもしれません。

◆トレミの考察ポイント

天と地を倒すには、火力で正面から押し切るより、御陵が標的を認識する方法を崩すほうが現実的かなと思います。ユルの狩人としての観察力や、アサの「解」が情報共有や契約へ干渉できれば、能力の連携を断てる可能性もあります。

御陵の強さと戦術眼

御陵の強さは、天と地の攻撃力だけでは説明できません。

相手の能力、組織の動き、性格、守りたいものまで観察し、最も効果的な場所を攻撃する戦術眼があります。

御陵は強い攻撃を繰り返すのではなく、相手が対応できない条件を作ってから仕留めます。

この考え方がはっきり表れたのが、影森本家への強襲です。

ゴンゾウ戦で見せた冷酷さ

ユルたちが黒谷アキオを確保するため、中華料理店「西家」を襲撃した際、御陵は店を守るために戻りませんでした。

敵の主力が西家へ集まっているなら、反対に影森本家の守りが薄くなる。御陵はこの状況をすぐに見抜き、影森家の本拠地を攻撃します。

普通であれば、自分の店や仲間が襲われたと知れば、拠点を守ることを優先したくなります。

しかし御陵は、店を守ることより、敵の中心を崩すことのほうが西ノ村の目的へ近づくと判断しました。

ここに、御陵の怖さがあります。

御陵にとって大切なのは、目の前の勝ち負けではなく、最終的な目的を達成できるかどうかです。そのためなら、自分の拠点が攻撃されることさえ作戦へ利用します。

影森本家で御陵と対峙した当主ゴンゾウは、「百鬼夜行」によって多数のツガイを同時に使役する強敵でした。

百鬼夜行は、通常なら相性が合わないツガイをまとめて動かし、圧倒的な数で相手を追い詰める能力です。

しかし御陵は、百鬼夜行の中心がゴンゾウ本人であることを理解していました。

配下のツガイを一体ずつ倒すのではなく、主であるゴンゾウを直接狙えば、すべての統率を崩せます。

御陵は天と地の広範囲攻撃で防衛を突破し、ゴンゾウへ致命傷を与えました。

この一連の戦いは、スクウェア・エニックスの第13巻公式書籍情報でも、ゴンゾウを喪った影森家でヒカルが御陵と一人で対峙する展開として紹介されています(出典:スクウェア・エニックス『黄泉のツガイ 13』書籍情報)。

ゴンゾウは重傷を負いながらも、息子のジンを逃がすために最後まで抵抗します。

御陵はその行動を「天晴」と評価しました。それでも攻撃を止めず、ゴンゾウへとどめを刺します。

称賛と容赦は別

御陵はゴンゾウの覚悟を理解し、父親としての行動を評価しています。しかし、相手を評価したことと、生かしておくことを完全に分けています。この感情と判断の切り離しが、御陵の冷酷さを示しています。

御陵は感情がない人物ではありません。

相手の覚悟や強さを理解する感性は持っています。ただし、その感情によって作戦を変えないのです。

あなたは、相手を認めながら命を奪う御陵の姿を、信念の強さと感じますか。それとも、人間らしい迷いを失った危険な人物だと感じるでしょうか。

ヒカル戦で見抜いた弱点

百鬼夜行を使う影森ゴンゾウには主本人を狙い、黒白を使う影森ヒカルには不殺の倫理観を突いた御陵の戦術

ゴンゾウを失った影森家で、御陵の前に立ったのが長男の影森ヒカルです。

ヒカルは普段、漫画家として活動する温厚な人物ですが、父が遺したツガイ「黒白」を使い、御陵の天と地へ対抗します。

黒白は、白く塗り潰したものを消し、黒く描き込んだものを現実へ反映させるような能力を持っています。

漫画家であるヒカルの想像力と組み合わさることで、防壁、足場、攻撃手段などを状況に応じて作り出せる、非常に応用力の高いツガイです。

天と地が広い範囲を物理的に破壊するのに対し、黒白は現実を書き換えるように攻撃を受け流します。

御陵にとっても、簡単には突破できない相手でした。

ヒカルは右腕に大きな傷を負いながら戦い続け、最終的に御陵を一度退かせます。

ここだけを見ると、ヒカルが天と地を攻略し、御陵に勝利したようにも見えます。

しかし、御陵は撤退する際、ヒカルが人の命を奪えないことを弱点として指摘しました。

黒白には、御陵本人を消したり、致命的な攻撃を作り出したりする可能性があります。それでもヒカルは、相手を殺す選択を取れませんでした。

これは能力の弱点ではなく、使い手の倫理観による制限です。

御陵は戦闘中に、ヒカルの技だけでなく、「この人物はどこまでなら攻撃できるか」を見抜いていたことになります。

対戦相手 主な能力 御陵が突いた点 結果
影森ゴンゾウ 百鬼夜行による大量使役 主本人が統率の中心 ゴンゾウへ直接攻撃
影森ヒカル 黒白による消去と描写 人を殺せない倫理観 一時撤退しつつ弱点を把握

御陵の強さは、相手より大きな力を出すことではありません。

能力の仕組みと使い手の心を同時に分析し、最も崩しやすい部分を狙うことです。

ヒカルが再び御陵と戦う場合、不殺の信念を守ったまま勝つ方法を見つけられるかが重要になりそうです。

御陵と西ノ村の目的

御陵がなぜユルとアサを狙うのかを理解するには、西ノ村が置かれている状況を見る必要があります。

西ノ村の目的は、単に東村へ復讐することでも、世界を支配することでもありません。

ダム湖の下に封じられた村を解放し、失われた土地と共同体を取り戻すことが、大きな目的として示されています。

東村と西ノ村の歴史を詳しく整理したい人は、黄泉のツガイの村の秘密と東村・西ノ村の関係もあわせてご覧ください。

双子の封と解を狙う理由

沈んだ西ノ村を奪還するため、ユルとアサの封と解を利用しようとする御陵の計画を示した図

西ノ村がユルとアサを狙う理由は、二人が「夜と昼を別つ双子」だからです。

アサは、つながり、契約、命令、封印などを解く「解」の力を持っています。

ユルは、それと対になる「封」の資格を持つ人物です。ただし、ユルの封は完全な形で発現しておらず、具体的な能力や限界にも未確定の部分があります。

封と解の条件やユルの立場については、黄泉のツガイのユルの正体と封の力でも詳しく整理しています。

西ノ村が存在する場所には、非常に強い結界が張られています。

通常のツガイや武器では壊せない結界であっても、アサの解なら、結界を成立させているつながりや契約を解ける可能性があります。

一方の封は、解放後の空間を固定する、外部からの干渉を止める、再び閉じられない状態を作るなど、西ノ村の維持に利用できるかもしれません。

ただし、これは封の能力がすべて明らかになっていない段階での考察です。

御陵が封と解の具体的な役割をどこまで理解しているのかも、完全にはわかっていません。

双子は鍵ではなく人間

西ノ村にとって封と解は、村を救うために必要な力です。しかし、ユルとアサは能力を運ぶ道具ではありません。本人たちの意思を無視して命や能力を利用しようとする点が、御陵の計画を正当化できない大きな理由です。

西ノ村の人々が故郷を取り戻したいと願うこと自体は、理解できる部分があります。

問題は、そのために別の子どもを犠牲にしてよいのかということです。

『黄泉のツガイ』は、目的だけでなく、その目的を実現する方法まで問いかけている作品だと感じます。

影森家と東村への立場

御陵にとって、東村と影森家はどちらも西ノ村の目的を邪魔する勢力です。

ただし、二つの勢力への感情や狙いは同じではありません。

東村と西ノ村には、約400年前から続く歴史的な対立があります。

東村側の説明では、西ノ村は過去の戦いで敗れた危険な勢力として扱われています。一方、西ノ村側から見れば、東村は自分たちを封じ、封と解に関する力を独占してきた側とも考えられます。

御陵が東村へ向ける敵意には、個人的な恨みだけでなく、村同士の長い歴史が関係しているのでしょう。

影森家は、もともと東村とつながりを持ちながら下界で独自の勢力を築いた一族です。

本物のアサを保護し、ツガイ使いの情報や武力を集めているため、西ノ村から見れば、封と解を手に入れるうえで最大の障害になります。

御陵が影森本家を襲ったのも、単に敵を減らすためではありません。

当主ゴンゾウを倒して組織の統率を崩し、アサやユルを守る力を弱める狙いがあったと考えられます。

さらに御陵は、影森家の内部で不満を抱えていた黒谷アキオを受け入れています。

敵を外から攻撃するだけでなく、内部の対立や家族関係まで利用しているわけです。

勢力 御陵から見た立場 主な対立点
東村 歴史的な対立相手 封と解、結界、西ノ村の過去
影森家 下界での最大障害 アサの保護、情報網、ツガイ戦力
田寺家・番小者 双子を守る介入者 ユルの移動と安全確保
ユルとアサ 計画に必要な能力者 本人たちの意思と西ノ村の利用目的

御陵は西ノ村の正義を信じているように見えます。

しかし、その正義はユルやアサの立場から見れば、命と能力を奪おうとする支配です。

誰の視点から見るかによって正義が変わることが、この作品の面白さであり、怖さでもあります。

御陵は黒幕なのか考察

御陵は、西ノ村を率い、影森家を攻撃し、双子の能力を利用する計画を進めています。

この立場だけを見ると、物語の黒幕と考えたくなりますよね。

現時点で整理すると、御陵は西ノ村編の黒幕候補として非常に有力です。

ただし、『黄泉のツガイ』全体の最終的な敵やラスボスであるかは確定していません。

魂コロガシ計画の危険性

ユルとアサの命を奪い、魂コロガシで新たなツガイへ変換し、従順な兵器として支配する計画の図

御陵の黒幕説を強めている最大の要素が、「魂コロガシ」を利用した計画です。

峰山アンナが使役する「タロウとヒメ」は、フンコロガシを思わせる姿をしたツガイです。

タロウは人間の死体を集めて圧縮し、肉の塊を作ります。ヒメがそこへ卵を産みつけることで、死体となった人間の性質を受け継ぐ新たなツガイが誕生します。

さらに、素材となった人物が生前にツガイ使いだった場合、その能力や特徴が新しいツガイへ受け継がれる可能性があります。

西ノ村の爆発系ツガイ「裁きの日」も、死亡したツガイ使いを材料にして作られた存在として語られています。

この仕組みをユルとアサへ利用すれば、御陵は二人を殺したあと、封と解を引き継いだ新しいツガイを作れるかもしれません。

人間であるユルとアサには、自分の意思があります。

しかし、新しく作られたツガイであれば、主との契約によって命令へ従わせやすくなります。

つまり御陵の計画は、双子へ協力を求めるのではなく、双子の命を能力へ変換し、西ノ村が扱える兵器として作り直すことです。

計画の全工程は未確定

御陵たちが封と解をどのような順番で覚醒させ、どの時点で魂コロガシを使うのかは、すべてが実行されたわけではありません。双子の死体から封と解を完全に受け継げるかについても、西ノ村側の想定と実際の結果が同じになるとは限りません。

この計画には、大きな不確定要素もあります。

封と解が通常のツガイ能力と同じ形で受け継がれるのか、魂や黄泉比良坂との契約まで再現できるのか、左右様が介入した場合に何が起きるのかはわかりません。

御陵は成功の可能性を信じていますが、実際には西ノ村全体を巻き込む危険な賭けになるかもしれません。

また、魂コロガシで作られたツガイに、素材となった人間の記憶や人格がどこまで残るのかも重要です。

もしユルやアサの意思が残るなら、御陵の命令へ反抗する可能性があります。逆に人格が失われるなら、それは二人の存在を完全に消して能力だけを奪う行為です。

どちらに転んでも、御陵の計画が命の尊厳を大きく踏みにじることに変わりはありません。

他のラスボス候補と比較

故郷を救おうとする正義と他人の命を犠牲にする悪を比較し、御陵が真の黒幕なのかを考察した図

御陵は黒幕候補として有力ですが、ラスボスと断定できない理由もあります。

ひとつは、御陵の目的がすでにある程度見えていることです。

西ノ村を解放し、村を地上へ戻すという目的が明確であるため、物語の途中でユルたちと交渉したり、より大きな脅威に対して一時的に協力したりする余地も残っています。

御陵以上に目的が読めない人物としては、与謝野イワンが挙げられます。

イワンは非常に高い戦闘能力を持ち、ユルとアサの両親の行方にも関係している可能性があります。両親の生死やイワンとの接点を整理したい人は、黄泉のツガイの両親の謎と死亡説もあわせてご覧ください。

西ノ村に属して行動しているように見えても、御陵とすべての目的を共有しているとは限りません。

また、『黄泉のツガイ』の最終的な敵が、特定の一人になるとも限りません。

東村、西ノ村、影森家が長年続けてきた「双子を本人の意思とは関係なく利用する仕組み」そのものが、ユルとアサが乗り越えるべき最大の敵になる可能性もあります。

候補 黒幕と考えられる理由 断定できない理由
御陵 西ノ村を指揮し、魂コロガシ計画を進める 村の解放という目的が明確で交渉の余地がある
与謝野イワン 高い戦闘力を持ち、両親の失踪にも関わる可能性がある 本当の目的や御陵との関係が未確定
東西の支配構造 長い歴史の中で双子を道具として扱ってきた 倒すべき一人の敵として存在するわけではない
未登場の存在 西ノ村や封と解の歴史に未知の部分が残る 現時点では根拠のある人物を特定できない

現時点での私の考えは、御陵は「現在の争いを動かしている黒幕」ではあるものの、「物語すべての元凶」とは限らない、というものです。

御陵を倒しても、封と解を利用しようとする村や一族の考え方が残れば、同じ争いは繰り返されます。

最終的には、ユルとアサが御陵に勝つだけでなく、双子の人生を周囲が決める仕組みから抜け出せるかが重要になるのではないでしょうか。

◆トレミのワンポイントアドバイス

御陵を考察するときは、「悪人だから村を救いたいふりをしている」と決めつけないほうが面白いです。故郷を救いたい気持ちは本物でも、そのために他人を犠牲にする方法を選んでいる。目的と手段のずれに注目すると、御陵の複雑さが見えてきますよ。

御陵に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 御陵の正体は人間ですか?

A. 現時点では、御陵は西ノ村に属する人間のツガイ使いとして描かれています。御陵自身がツガイである、すでに死亡している、特殊な不死の存在であるといった事実は確認されていません。中華料理店「西家」の店主として下界で生活しながら、裏では西ノ村を率いています。

Q2. 御陵のツガイ「天と地」は最強ですか?

A. 天と地は作中でも最強クラスのツガイと考えられます。上空と地中から同時に攻撃でき、本体へ反撃しにくいためです。ただし、黒白のように攻撃を消去・上書きできる能力や、封と解による契約への干渉が有効になる可能性もあります。公式な強さランキングが発表されているわけではないため、「作中で最強」と断定はできません。

Q3. 御陵は影森ゴンゾウを殺したのですか?

A. 御陵は影森本家を襲撃し、天と地によってゴンゾウへ致命傷を与えています。ゴンゾウが息子のジンを逃がそうとする姿を評価しながらも、最後まで攻撃を止めませんでした。この場面は、御陵が相手の覚悟を理解できる一方、作戦のために感情を切り離せる人物であることを示しています。

Q4. 御陵は黄泉のツガイの黒幕ですか?

A. 西ノ村の作戦を指揮し、魂コロガシを使って封と解を奪おうとしているため、現在の黒幕候補としては有力です。ただし、与謝野イワンの本当の目的、西ノ村の内部構造、過去の双子に関する秘密など、未解明の要素が残っています。御陵が物語全体のラスボスと公式に確定したわけではありません。

Q5. 御陵の登場場面を確認する方法は?

A. 御陵の立場や強さを理解するには、西ノ村が動き始める流れから、影森本家襲撃までを原作漫画で順番に読むのがおすすめです。コミックシーモアの配信巻数、無料試し読み、価格、クーポンは変更される可能性があるため、購入前に公式ページをご確認ください。アニメ版については、DMM TVの配信状況を確認するページも参考にしてください。

この記事のまとめ

  • 御陵は西ノ村を率いる指導者で、中華料理店「西家」の店主として下界に潜伏している
  • 御陵のツガイ「天と地」は、上空と地中から同時に攻撃する最強クラスの能力を持つ
  • 御陵はゴンゾウの百鬼夜行の弱点を突き、ヒカルの不殺の倫理観まで見抜いた
  • 西ノ村はダム湖の下に封じられた村を解放するため、ユルとアサの封と解を狙っている
  • 魂コロガシによって双子の能力をツガイへ移そうとする計画が、御陵の黒幕説を強めている
  • 御陵は有力な黒幕候補だが、物語全体のラスボスと断定できる段階ではない

御陵は、強い能力だけで敵を押し切る人物ではありません。

敵の動き、能力の仕組み、守りたい相手、命を奪えるかどうかまで読み取り、最も崩しやすい場所を狙います。

一方で、西ノ村を救いたいという目的には、長い歴史の中で故郷を失った人々の願いが含まれています。

だからこそ、御陵を単純な悪役として片づけるのは難しいんですよね。

故郷を救うためなら、他人の命を材料にしてもよいのか。御陵の行動を追うことで、『黄泉のツガイ』が描く「守ること」と「支配すること」の境界が見えてきます。

今後は、ユルとアサが天と地の攻撃をどう攻略するのか、ヒカルが不殺の信念を守ったまま御陵へ対抗できるのか、そして西ノ村の中に御陵とは異なる目的を持つ人物がいるのかに注目です。

電子書籍や動画配信サービスの価格、配信範囲、無料期間、契約条件は変更されることがあります。正確な情報は各公式サイトをご確認ください。料金や契約条件に不明点がある場合は、最終的な判断前に各サービスの公式問い合わせ窓口へご相談ください。

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